韓国の結婚式 2010年1月20日

  • 筆者 鄭銀淑

 昨年末、ソウル郊外の聖堂で行われた結婚式。新郎は音楽文化交流コーディネーターとして日韓で活躍する古家正亨(ふるや まさゆき)さん、新婦はシンガーソングライターのHermin(ホ・ミン)さんカトリック系の式の流れのなかで、新郎の古家さんがそれぞれの両親に韓国の伝統的なクンジョル(最大級の敬意表現)を行うと、感嘆の声があがったこちらは別の友人の結婚式。伝統衣装で儀式を行っているが、この前にウェディングドレスとタキシード姿でキリスト教系の式を済ませている

 韓国の結婚式は専用の式場やホテル利用が主流ですが、総人口の約3割を占めるキリスト教系信者は自分が通っている聖堂や教会で行うことが多いです。

 日本では信仰と関係なく教会で挙式する人もいると聞きましたが、韓国では新郎新婦のどちらかが信者であることが普通です。新郎新婦の家族の宗教が違ったり、どちらかが無宗教だったりしてモメることもあります。そのため結婚相手の条件として同じ宗教を望む人が少なくありません。

 最近、聖堂や教会での挙式が増えている理由には、一般の式場より廉価だからということもあるでしょう。その影響で一般の式場業者が泣き、出張宴会業者(韓国では式後、バイキング料理がふるまわれる)が笑うという現象が起きています。最近は宴会業者が料理手配だけでなく、式全体を仕切ってくれるので便利なのですね。

 昨年末、聖堂で行われた日韓カップルの結婚式に行ってきました。私は無宗教なのですが、「祝福」という言葉がよく似合う素敵な式でした。新郎自身が新婦とのなれそめを語り、新婦が歌を披露し、神父が軽妙なジョークまじりの「説教」で全体をまとめるという構成で、宗教的な結婚式もかなり柔軟性をもってきているんだなと感心させられました。

 今後、経済事情や新郎新婦の好みの変化などによって、さらに多様な結婚式が行われるようになるでしょう。日本のみなさんも、韓国人の結婚式に招待されたら迷わず出席してみてください。楽しい発見がたくさんあるはずです。

 

*出所:朝日新聞(www.asahi.com)